アフィリエイトカンファレンス

第7回アフィリエイト・カンファレンスレポート(2007年11月17日)

2007年11月17日(土)に、アフィリエイトマーケティング協会主催の「第7回アフィリエイト・カンファレンス」が、ベルサール神田(東京都千代田区)にて開催されました。

2年振りの開催ということで、事前に多くの方々から期待の声をいただいておりましたが、サポートスタッフの方々のご協力や、協賛・ブース出展企業各社のご支援のもと、多くの方々にご参加いただき、内容充実した盛大な会となりました。
当日の模様を、写真とともにご紹介させていただきます。

◇主催 NPO法人アフィリエイトマーケティング協会

◇協賛

株式会社インタースペース
株式会社アイン
株式会社ネプロアイティ
ケンコーコム株式会社
インタセクト・コミュニケーションズ株式会社
三菱UFJニコス株式会社
株式会社ウェブシャーク
株式会社トラフィックゲート
バリューコマース株式会社
株式会社アドウェイズ
株式会社ファンコミュニケーションズ
株式会社オプティマイザー
リンクシェア・ジャパン株式会社
株式会社ビービーエル
株式会社TCM

◇開催日時 2007年11月17日(土)13:45〜16:40
◇開催場所 ベルサール神田

第一部 「アフィリエイトと検索エンジン」

≪講師≫

大内プロデュース代表
アユダンテ株式会社 エグゼクティブプロデューサー
大内 範行氏

検索エンジン業界の第一人者である大内氏による、検索エンジンとアフィリエイトを絡めたプレゼンテーション

≪発表資料≫ アフィリエイトと検索エンジン(株式会社アユダンテサイト内)

アフィリエイトサイトにとって、集客を大きく左右する「検索エンジン」そして「SEO」は大きな関心事です。
多くの情報がWEB上に錯綜しているだけに、「どうすればいいのか」「どうすべきなのか」答えを求めて日々試行錯誤を繰り返している人も少なくありません。

この講演では、SEOスペシャリストとして活躍され、関連書籍も執筆されている大内氏より、アフィリエイトサイト運営者が日ごろ抱えている疑問に答えていただきながら、現在の検索エンジンの傾向や方向性、そして本質的なSEOについてプレゼンテーションしていただきました。

「順位が下がるのはなぜか?」

最近アフィリエイトの間でも「順位が下がった」という声が多く聞こえてきます。
順位が下がった場合も、必ずしもペナルティとは限らず、検索エンジンが非常に頻繁にプログラムの入れ替えを行っている中、どこかでその影響を受けてたまたま順位が下がることもあるという状況を理解すべきとのこと。

また、検索エンジン間の競争や、より高いクオリティのサービスを目指して膨大な数のアルゴリズ ムが追加されていっている話など、検索エンジン業界の動向についても解説していただきました。

「様子をみる」

そんな過程の中で、検索エンジン自体の「ふらつき」等もあり、たまたま順位が下がってゆくこともあります。

順位が下がった場合でも、現象がはっきりするまでまずは何もせず「何が起きているのか様子を見る」ということが、SEO専門の方々の世界でも重要だそうです。

その上で、しばらくたっても回復しない場合には、「上位のサイトとして、ふわさしくないものを除去」したりスパムととらえられるような「やりすぎたSEO部分の除去」を行うなどの動きをするようアドバイスいただきました。

「オーソリティを見つけるアルゴリズム」

専門性の高い、いわば老舗サイトを見つけるロジックの実現のため、今、GoogleやYahoo!など検索エンジン各社が取り組んでいるのが「言葉の関連性」・・・という話も、多くの参加者にとって興味深いものでした。

検索したキーワードそのものだけでなく、同じテーマのサイトには同じキーワードが出現しやすいというところから、キーワード毎の関連性を見つけ出すということが、キーのテクノロジーになってきています。
特にYahoo!でその傾向が強まっているそうですが、ページ内で文章が多めでリンクが少なめのものが重視される傾向が強まっている話や、どこからリン ク・紹介されているのかというリンクのアルゴリズムについても、言葉の関連性から、同じテーマのサイトから紹介されているのか、それとも全く関連のないサイトからのリンクなのかということも、判定基準になってくるだろうという話などがありました。

「オーソリティの実現」

「今後のSEO」として語られたのは「オーソリティの実現」。

今回の講演では、検索エンジンを運営する企業が、より高い品質の検索結果を実現するため、どのような考え方、方向性で日々アルゴリズムの開発を行っているのかという点についても、多くが語られました。

「ロボットを出し抜け」ではなく、検索結果で上位に出るにふさわしい「オーソリティ」性の高いサイトを目指すことがゴールになってゆくと結論づけられていました。

その他、アフィリエイトリンクの存在がが検索エンジンにおいて評価をさげることがあるのかどうかという点、ペイドリンクなどへの厳しい対応が公表されている中で、相互リンクや有償で記事を書くレビューアフィリエイトが、ペナルティの対象となることがあるのかどうかなど、アフィリエイトサイト運営者にとって関心の強い、さまざまな疑問に対して、わかりやすい解説をしていただきました。

第二部 「ブースタイム」

アフィリエイト広告主による商品展示会

≪ブース出展企業様≫
ケンコーコム(ケンコーコム株式会社)
これこれ倶楽部(株式会社アイン)
ムトウオンラインショップ(株式会社ムトウ)
ヨーロッパ雑貨キャロン国(ビーエッグ株式会社)
ioPLAZA(株式会社アイ・オー・データ機器)
東急百貨店(快適.Net 株式会社東急百貨店)
もしも(株式会社もしも)
アフィリエイトB(株式会社フルスピード)
My Best Vision(株式会社アドバンスト・メディカル・ネットワーク)

ブースタイムは、講演会場後方のパーテーションで仕切られたスペースで実施されました。

アフィリエイトサイト運営者との交流に熱心なオンラインショップ各社の他、アフィリエイトおよびドロップシッピングASPが、それぞれブースを開設。

自社 商品やカタログ・パンフレット等を陳列し、アフィリエイトサイト運営者と直接対話しながらお互いの情報交換を行うなど、活発な交流が展開されていました。

参加者にとっては、サンプル配布や話題製品のデモンストレーション、ブーツの試着など、普段は画面で情報を得るだけだった商品を、実際に手にとって体験できる貴重な機会にもなりました。

市場調査発表 「アフィリエイトプログラムに関する意識調査 2007」

アフィリエイトプログラムに関する意識調査 2007(カンファレンス用発表資料)

業界初の調査として注目を集めた2005年版に続き、第2回となる「アフィリエイトプログラムに関する意識調査 2007」の調査 分析結果の一部を、協会副理事長の森本より発表させていただきました。

当調査は、株式会社ボーダーズのリサーチモニター会員のうちアフィリエイト経験者523名(以後「調査パネル」)と、アフィリエイトマーケティング協会および当カンファレンス参加者の中から調査協力してくださった方158名(以後「協会回答者」)を対象に行いました。

収入・アフィリエイト歴から、前者のパネルにはアフィリエイト初心者が多く含まれ、後者の協会サイト経由で回答したパネルは、それよりも中上級者が多く含まれることが推察され、今回の調査では、この両パネル間の意識・現状の差についても分析を行っています。

まずアフィリエイト収入という点では、調査パネルでは7割が1,000円未満と2年前とあまり違いがなかったものの、協会回答者では1,000円未 満が20%程度と大きな差がでていました。

ブログについては80%が既に運営しているとの回答で、2年前の60%と比べ大きく比率を伸ばしており、アフィリエイトとブログの親和性の高さを示しています。

ASPの認知度・好感度調査や、携帯アフィリエイトの取り組み、セカンドライフ等新しい領域についての興味度合いなどについても設問をたて、アフィリエイトの現状を理解するだけでなく、アフィリエイトの今後の動きや、市場への期待などについても多くのことが読み取れる調査結果となっています。

これら調査結果と分析レポートについては、後日、協会より改めてその一部を発表するとともに、法人正会員に対しては、生データを含む全調査結果を提供させていただく予定です。

【第三部】 パネルディスカッション「アフィリエイトの今後」

≪パネラー≫

株式会社アドウェイズ(JANet)
取締役COO 松嶋 良治 氏

株式会社インタースペース(アクセストレード)
アクセストレード事業部 事業部長 渡部 祐司 氏

株式会社ウェブシャーク(電脳卸)
刺客(取締役/COO) 田村 啓 氏

株式会社トラフィックゲート(トラフィックゲート)
取締役営業部長 井上 琢磨 氏

バリューコマース株式会社(バリューコマース)
マーケティング部 部長 深谷 良孝 氏

株式会社ファンコミュニケーションズ(A8.net)
取締役 営業本部長 佐藤 吉勝

リンクシェア・ジャパン株式会社(リンクシェア)
プロダクトサービス本部 ヴァイスプレジデント 下 浩子 氏

≪モデレーター≫

協会理事長 柴田 健一

今回は、アフィリエイト業界を牽引する大手ASP7社の方々にご登壇いただき、最新のアフィリエイト事情や各社の今後の戦略、さらには普段は外部公開されないマル秘話なども交えながら、本音トークで語っていただきました。

進行役を務めた協会理事長の柴田よりひとつずつ「設問」を投げ、各パネラーにはその場でスケッチブックに回答を書いていただき、コメントしていただくという形式をとりました。

Q 市場調査の結果を見て一言

電脳卸「orz」
トラフィックゲート「厳しいなあ・・・」
A8.net「楽天とリンクシェア」(目標が明確になったなと)
リンクシェア「がんばります!」
アドウェイズ「(このパネルディスカッションに)非常にでずらくなりました」

最初の設問「市場調査の結果は?」には、電脳卸が「orz」と掲げ、会場の笑いを誘いました。
「2年前とあまり大きく違わなかった」などの理由をあげています。
認知度など含め、ASPにとってはやや厳しい結果がでていたようでした。

Q アフィリエイト以外の仕事も今後増やしていきたい?

リンクシェア「YES」(アンケート事業等にも進出)
A8.net「NO」
バリューコマース「NO」
トラフィックゲート「YES」
電脳卸「YES」
インタースペース「YES」(基本はアフィリエイト主体で、アフィリエイトに効果があるものは積極的に)
アドウェイズ「YES」

この設問に対してYESを答えた企業も、基本的にアフィリエイトと親和性の高い分野についてという条件付。
またドロップシッピングサービスを展開している電脳卸からは「関係あると思っていたらあまり関係なかった」などのコメントもありました。

Q これまでのアフィリエイトの最高報酬額はいくら?

個人でも月3〜400万円というところや、1,000万円を越えたことがあるというASPもあり、会場を驚かせていました。

Q 携帯アフィリエイトはPCを超えるか?

アドウェイズ「超えました!」
インタースペース「ほとんど同じくらい」
電脳卸「超える」
トラフィックゲート「区分していない」
バリューコマース「超えない」
A8.net「超えない」
リンクシェア「個人的に超えて欲しい」

携帯アフィリエイトについては、ASPによる取組みの違いなどから意見が大きくわかれたようです。
モバイル端末の進化過程の中、いずれ「携帯とPC」という区分そのものがなくなるだろうという意見もだされました(バリューコマース)。

Q 他のASPのココがうらやましい

電脳卸「リンクシェア/スタッフが格好良くてきれい、大手が多い」
A8.net「リンクシェアの広告主」
アドウェイズ「リンクシェアの高級感」
インタースペース「アドウェイズの松島さんが絵になってイベントの時にいいなと」
リンクシェア 「他ASP/男性社員が多い」
トラフィックゲート「他ASP/自社は固いところがあり営業的には扱ってみたいコンテンツ系などでも無理なことがある」

大手企業が多く参加するリンクシェアの広告主に羨望の声が集まる中、女性スタッフが6割を超え、今回も唯一の女性パネラーだったリンクシェアからは「男性社員募集中」とのアピールもありました。

Q 正しく知ってもらいたい!勘違いされている我が社・サービスのこと

電脳卸「あやしくない」
トラフィックゲート「サポート体制は充実している」
バリューコマース「審査厳しいというイメージあるが、サイト内容があればパスする」
リンクシェア「結構フレンドリーなASPです」
アドウェイズ「SEが150名(中国で増殖中)、システムリニューアルした」
A8.net「ブログASPの展開」
電脳卸「こっそり夏くらいから携帯対応していた」
インタースペース「報酬ポイントなら翌月15日に受け取ることができる」

インタースペースでは、ネットマイル・ジーポイントで報酬を受け取る場合には、翌月15日と最短で支払いが行われること、また「(掲示板の)2ch に『目減りするんじゃないか』と書かれたけど、目減りはしない」とアピール(※2007/11/17現在)。

トラフィックゲートでもポイント受け取りにす ると、翌々15日に受け取れるとのこと。

電脳卸の「怪しくない」発言について、モデレーターが会場に「怪しいかどうか」挙手を求めたところ、6割以上の人 が「あやしい」に同意をするなど、盛り上がりました。

Q アフィリエイターにお願い!もっと○○して!

電脳卸「商売人になって」
トラフィックゲート「ログイン」
A8.net「継続して」
バリューコマース「バリューコマースの広告を張ってください/WEBサービスを使ってください」
インタースペース「登録していない方多いので、登録してください」
アドウェイズ「もっとJANetを利用して」

Q ぜひ知ってもらいたい我が社の一番の売り/もっと成果をあげる方法

A8.net「A8Buzz」
電脳卸「電脳卸モバイル、商品とマッチ」
リンクシェア「報酬を1円から/ビデオ(動画)リンク」
インタースペース「アクセストレードレビュー/パートナー担当」
アドウェイズ「アフィリエイター専用部署があり、パートナー毎に適切なアドバイス」
トラフィックゲート「ブログパーツ・商品リンクなどうまく使っていただきたい」「1月中旬にすごいサービスだしますのでご期待を」
バリューコマース「WEBサービス(Yahoo!Amazonなどの商品データ1,500万程度)/旅行関連が充実/公認本も」

インタースペース、アドウェイズからは、アフィリエイト専任担当がつくことで、よりきめ細かなサポートを受けることができ、売り上げはアップするとのコメン トがありました。

インタースペースの場合、月10万円以上のアフィリエイトで75%、3万円以上で50%に担当がついており、それ以下の場合でも、ジャン ルに特化した専門サイトであれば、金額にかかわらず担当がつき、一般には公開されていない広告主の紹介を受けられたり、アフィリエイトからのさまざまな要望に対して代理で広告主との調整を行ったりしてもらえるそうです。

お問合せ

TOP