アフィリエイトカンファレンス

第24回アフィリエイト・カンファレンスレポート(2025年5月17日)

第24回目のアフィリエイトカンファレンスは2019年4月の開催以来6年ぶりのリアル開催となりました。
東京都千代田区の「エッサム神田ホール2号館」には、雨天にも関わらず多くの皆様にご来場いただきました。

◇主催 : NPO法人アフィリエイトマーケティング協会

【後援】
日本アフィリエイト・サービス協会 様

◇開催日時 : 2025年5月17日(土) 13:30~16:45
◇開催場所 : エッサム神田ホール2号館


開会の挨拶  協会副理事長 柴田健一

皆様、本日はあいにくの雨の中、ご来場いただき誠にありがとうございます。
オンライン開催が続いておりましたが、2019年以来、約6年ぶりのリアルイベントを迎えられたことを大変嬉しく思います。
アフィリエイトカンファレンスは2003年に第1回を開催して以来、今年で22年目を迎えました。
当時は「アフィリエイト」という言葉すら一般的でなく、企業リストも存在しない状況でした。
それからブログやSNS、SEO、広告手法など、業界を取り巻くトレンドは目まぐるしく変化し、一度隆盛を極めた企業やサービスが消え、新たに台頭するものも数多くありました。
こうした変化に対応し、常に先を見据えた工夫を重ねてこられた皆さまの姿勢こそが、この業界を支えてきたのだと思います。

私自身、20年前に実施したアンケート調査で「月100万円以上稼ぐ個人がいる」と公表した際には「そんなはずがない」と電話で非難を受けたことを今でも鮮明に覚えています。
しかし今では、個人でもインターネットを駆使すれば十分に可能な時代となりました。
変化の激しいこの時代だからこそ、皆さま一人ひとりが新しいヒントをつかみ取り、さらなる飛躍を遂げていただければと願っております。
本日ご登壇の講演やセッションから、ぜひ何か一つでもお持ち帰りいただければ幸いです。


【第一部】 
講演「アフィリエイト広告及びステルスマーケティング告示に関する違反事例のご紹介」

講師 消消費者庁 表示対策課 景品・表示調査官 吉井 悠祐 様

消費者庁表示対策課の吉井様によるビデオメッセージでは、ステルスマーケティング(ステマ)に関する保留事例やナンバーワン表示に関する実態調査報告書についての解説をしていただきました。
広告主としての責任、表示の根拠の重要性等が指摘されました。

【第二部】 
講演「最近のSEOの動向とアフィリエイト戦略について」

講師 GMO TECH株式会社 執行役員本部長 中原卓馬 様

GMOテック株式会社の中原様による講演では、AIの進化がSEOに与える影響と、今後のアフィリエイト戦略についてお話をしていただきました。しました。

▶検索面の変化

  • AI 概要の登場により、検索結果の表示方法が大きく変化。上位表示サイトへの流入数減少とAI 概要への掲載による流入数増加という現象が起きている。
  • AIが検索結果生成の中心となり、ユーザーの検索意図だけでなく、その背景にあるゴールまでを予測して結果を表示するようになりました。

▶今後のSEO戦略

  • 構造化データの活用:AIは構造化データを学ぶために、ウェブサイトへの構造化データ実装はAI経由の流入に繋がる。
  • 検索意図とユーザーの深い理解:ユーザーの検索意図だけでなく、その背景にあるゴールやニーズを深く洞察し、それに合わせたコンテンツ制作が必要。
  • EATの強化:EAT(Expertise, Authoritativeness, Trustworthiness)を高めるためには、サイトの透明性確保、情報把握性向上、運営者情報の充実などが重要。AIは評価的な表現や具体的な数字を含む文章を中断性が高いと判断する傾向があるため、文章の書き方も工夫する必要がある。

資料のダウンロードについて

講演・発表で使用された資料は当協会の会員の皆様にダウンロードいただけます。
まだ、当協会の会員登録がお済みではない方は、是非会員登録をお願いします。

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【第三部】 
「アフィリエイトASPによるパネルディスカッション」

ASP様7社のご登壇に依るディスカッションが行われました。

・アクセストレード 様
・プレミアアフィリエイト 様
・TCSアフィリエイト 様
・A8.net 様
・afb 様
・レントラックス 様
・フェルマ 様

▶各ASPのアピールタイム

それぞれの強みや得意ジャンルをアピールしていただきました。

金融、人材、美容、クリニックジャンルも多くのASPが強みとされております。
案件数、成果報酬、管理画面の使いやすさ、担当者の対応の良さなどもアピールポイントとして挙げられました。

昨今、広告主側では送客の質を重視される傾向にあり、面談率や決定率といったKPIが重要な指標となるケースが多く、 質の向上に向けて、ASP、広告主、メディアの3社が連携して取り組む事例も紹介されました。

▶ステマ規制への対応

  • 消費者庁のステマ規制通報を受けて、各ASPがどのような対策を取るかを共有されました。
  • 管理画面での告知、広告プログラムごとの注意事項の記載、メディアへの啓蒙活動など。
  • 広告主の意思も踏まえながら、PR表記の徹底など、適切な対応が求められている。
  • 業界全体の健全化に向けて、ASPとメディアが協力していることの重要性が強調されました。

▶インボイス認定対応

インボイス制度への対応状況についても説明いただきました。

  • インボイス登録がない現状メディアへの提携解除や報酬減額は行われていません。
  • しかし、ASPの利益が圧迫される可能性があるため、メディア様への登録推奨が行われています。
  • 今後の対応については、状況を見ながら検討していく方針。


【第四部】
発表「アフィリエイト・プログラムに関する意識調査 2025」

NPO法人アフィリエイトマーケティング協会
理事 坪内 孝

国内大手アフィリエイトASP各社の会員に対して実施した、アフィリエイトに関する国内最大級の意識調査の結果発表を行いました。

▶市場規模

2024年度の国内アフィリエイト市場規模は、前年度比6.5%増の4,382億円と予測されています。

▶ASP満足度

A8.netが1位、afbが2位という結果でした。A8.netは広告数の多さ、afbは担当者の対応の良さが評価されています。

▶アフィリエイト収入

収入がない人は減少傾向にあり、100万円以上稼いでいる人が増加しています。

▶アフィリエイト開始からの年数

1年未満の人は減少し、10年以上の人の割合が増加しております。
経験年数と収入には相関関係があり、3年以上で10万円以上、5年以上で50万円以上の収入を得ている人が半数を超えている。

▶集客方法

SEOが最も多く、次にSNS、広告と続きます。
SNSではXが最も利用されており、広告ではGoogle広告が圧倒的に多い。

▶ご意見・ご要望

ASPには広告主との連携強化、メディアには承認に関する対応改善、広告主には承認の迅速化などが求められている。
業界全体としては、健全化と透明性の向上が求められている。

資料のダウンロードについて

講演・発表で使用された資料は当協会の会員の皆様にダウンロードいただけます。
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NPO法人アフィリエイトマーケティング協会 丸尾理事長 閉会の挨拶

本日は、第24回アフィリエイトカンファレンスにご参加いただき、誠にありがとうございました。

まず初めに、日本アフィリエイトサービス協会の皆様のご協力に深く感謝申し上げます。

消費者庁表示対策課の吉井様とGMOテック執行役員の中原様の講演から、多くのヒントをお持ち帰りいただけたことと存じます。

こちらも会員登録後に資料の共有をさせていただきますので、今後の活動にお役立てください。

運営スタッフ・理事一同、業界発展への想いを胸に、本カンファレンスを支えてまいりました。

今後も協会活動へのご理解とご協力を賜りたく、次回、第25回アフィリエイトカンファレンスにて、皆さまと再びお目にかかれることを楽しみにしております。

本日は誠にありがとうございました。

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