今回のカンファレンスは昨年と同様、東京都千代田区の「エッサム神田ホール2号館」で開催されました。 180人収容の会場に対し、当日は満席のご参加をいただきました。
◇主催 : NPO法人アフィリエイトマーケティング協会
◇協賛
【ゴールドスポンサー】
株式会社フォーイット 様
株式会社レントラックス 様
【後援】
日本アフィリエイト・サービス協会(JASK) 様
◇開催日時 : 2017年4月15日(土) 14:00~16:45
◇開催場所 : エッサム神田ホール2号館
講師
株式会社EXIDEA
代表取締役 小川 卓真 様
「2017年、海外最先端から見たSEOコンテンツマーケティング」と題し、EXIDEAの代表取締役、小川卓真氏が昨年に続いて登壇。 小川氏はアフィリエイトを収益としたウェブサイトを複数運営している経験をもとに、アメリカにおけるSEOのトレンドとなっている、コンテンツを充実させたサイト作りのコツを講演しました。
小川氏はまず、WEBサイトは長く運営を続けることがSEO対策の最重要点であることを説明。
4年前の会社設立当時から構築してきた複数のWEBサイトは、定期的な更新を4年間欠かさずしています。
また、量だけを追求するのではなく、質も保証することがポイントです。
ユーザーの悩みを解決するコンテンツを作成することはもちろんですが、最近のトレンドでは、その分野で有名な人物に監修をしてもらうことも有効な方法です。
ある育毛剤のサイトでは医者が監修したり、クレジットカードのサイトはファイナンシャルプランナーがカードをお薦めしたりするなど、その領域の専門家が内容を担保したコンテンツを数多く作成しているWEBサイトが検索結果の上位に表示されている傾向があります。
また、米国のマーケティング会社、MOZ社が2年に一度実施しているSEOの重要指標によるアンケートによると、多くのSEOスペシャリストは年々、外部リンクの効果が減少傾向にあるという指摘をしています。
これまでSEO対策として有効とされていたリンクの重要度は年々低くなっており、コンテンツの質を高めることで上位表示をしているサイトが増えているとしています。
優れたコンテンツを作成する必要があるというこのSEOのトレンドにおいて、十分にコンテンツを作成するリソースを確保することができない個人のWEBサイト運営者はどのように取り組んだら良いのか?
主に3つの方法があると説明。
この3つの方法のいずれかを選択して、読みやすさ、オリジナリティを重視したサイトを制作すれば、個人としてのリソースが少なくても、十分に収益を上げられるWEBサイトを作ることが可能です。
また、ページごとの直帰率や滞在時間といったユーザー動向を分析して、ページ構成を改善することも必要です。
具体的なページ作りについては、以下のようなSEOにおけるテクニカルなポイントを抑えつつ、ユーザーのニーズを満たせるコンテンツを作成することが重要だとのことです。
ユーザー動向の改善では、この3点が一つの目安になるが、より重要なのはユーザーがWEBサイトに訪問することで悩みを解決できているかどうかということ。
ヒートマップなどを活用してユーザー動向をチェックすることが望ましい。
以上の点を踏まえて、ページ作りに取り組むことが効果的であり、優れたコンテンツが100ページ以上蓄積されれば、外部リンクがほとんどなくても多くのキーワードで上位表示しているサイトは多数あります。
外部リンクはなお一定の効果がありますが、外部リンクに依存したSEO対策よりもコンテンツの質を高めることが今後のSEO対策の鍵となります。
協会 監事
株式会社矢野経済研究所 高野淳司
毎年恒例となっているアフィリエイト・プログラムに関する調査を実施。
3072件の有効回答をもとに、主要ASP10社の各サービスを比較しました。
アフィリエイターの多くのは、「アフィリエイト運営にかける時間」は約3時間で、報酬額は「収入」「1000円未満」「5000円未満」となっています。
運用時間と収入には大きな相関関係があり、運用時間が長ければ長いほど、収入も増えてくるという実態があります。
中には運用開始から1年未満にも関わらず、すでに100万円弱の収入を得ているという回答もあります。
地味な作業が結果に反映されているようです。
続いて、今後取り組みたいジャンルについて聞いたところ、美容・健康関連の物販が人気となっています。
講師
コインチェック株式会社 河畠輝 様
「今が旬!!!ビットコインアフィリエイト」には、仮想通貨の取引所を運営するコインチェック株式会社の河畠氏と、当協会理事長の丸尾恭介が登壇。
ビットコインの基本的な説明や、アフィリエイトとの関わりについて対談しました。
今年は「仮想通貨元年」とも呼ばれており、昨年3月に1ビットコイン=約5万円だった取引レートは、今年4月には13万円にまで上昇しており、仮想通貨を取り巻く環境は、著しく変化しています。
そもそも「仮想通貨」とは世界共通で使用できるデジタル通貨のことで、現地の通貨に交換しなくとも使用できるメリットがあります。
ブロックチェーンと呼ばれるシステムに下支えされており、取引履歴などを改ざんされる心配も少ないそうです。
現在は投資目的の取引が主となっていますが、改正資金決済法の施行によって更なる普及が予想されています。
海外においてはビットコインが決済方法として採用されている事例が多数存在しておりますが、国内においてはビックカメラ等の一部店舗でビットコインが決済方法として導入スタートされております。
ECサイトにおいてもDMM.com等がビットコイン決済を採用しており、今後のビットコイン決済の利用が期待されます。
コインチェックでは、ビットコインを対象としたアフィリエイトも実施しています。
各サイトへリンクを張り付けると、ビットコインを報酬として支払う仕組みとなっており、2017年3月現在までに約3000人が登録されております。
トップアフィリエイターには100万円以上(現在のトップアフィリエイターは月に数千万円)の報酬を手にした人もいるそうです。
FX等の金融アフィリエイトは激戦となっていますが、ビットコイン等の仮想通貨アフィリエイトはまだ閑散としている状況です。
今後の普及が注目されているだけに、現在の有望商材となる可能性が高いです。
金融商品をアフィリエイト広告として取り扱う際には注意も必要です。
「必ず儲かる」といったようなNGワードを使用することは控えましょう。
また、怪しい仮想通貨も多く存在しているため、十分な注意が必要です。
最後に理事長、丸尾恭介の閉会の挨拶に立ちました。
アフィリエイト広告はインターネット広告の中でも大きく扱いが伸びてきておりますが、業界には未だにネガティブなイメージが付きまとっているのが現状です。
当協会は引き続きカンファレンスやセミナー等のイベントやWEB上での注意喚起、啓蒙等を行い、アフィリエイターの皆様やアフィリエイト関係各社様と共にアフィリエイト広告、アフィリエイト業界の健全化に努めてまいります。