第15回アフィリエイト・カンファレンスレポート(2016年4月16日)
今回のカンファレンスは、東京都千代田区の「エッサム神田ホール2号館」で開催されました。
開催時間に近づくと、会場はほぼ満席となりました。

◇主催 : NPO法人アフィリエイトマーケティング協会

◇協賛
【ゴールドスポンサー】
 株式会社レントラックス 様
 インタセクト・コミュニケーションズ株式会社 様
 ソネット・メディア・トレーディング株式会社 様

【シルバースポンサー】
 株式会社フォーイット 様
 株式会社 NDPマーケティング 様

【後援】
 日本アフィリエイト・サービス協会(JASK) 様

◇開催日時 : 2016年4月16日(土) 14:00~16:45
◇開催場所 : エッサム神田ホール2号館

司会は協会副理事長の猪鼻が務め、理事長の丸尾の挨拶からスタートしました。
開会の挨拶
協会 理事長 丸尾 恭介
アフィリエイトの市場規模は2016年に1,800億円を超え、さらに拡大することが予測されます。 拡大する市場を鑑みて、業界の健全な発展を支援するとともに、シンクタンクの位置付けにも助力できるような活動に取り組んでいくことを宣言しました。
【第一部】
講演「海外最先端から見たSEOコンテンツマーケティング
講師
株式会社EXIDEA
代表取締役
小川 卓真 様

専門性の高いサイトを作りこもう

「海外最先端から見たSEOコンテンツマーケティング」と題し、EXIDEAの代表取締役、小川卓真様が登壇。
自社で比較サイトを運営されている経験から、専門性の高いサイトを作り込む必要を語りました。

コンテンツの作り込みサイト上にフリーダイヤルを掲載するなど安心感を感じさせる取り組み等が奏功し、同社で運営するサイトの月間広告売上は1,000万円を超え、ユニークユーザー数も20万人を超えているそうです。

「エンゲージメント」とは

SEOの観点から見たサイト運営は、潮目が変化してきました。
アメリカのSEO会社がサイト運営の重点する施策を調査したところ、09年の調査ではリンクから集客を高めることが重視されていましたが、15年の調査では「エンゲージメント」というキーワードが浮上しています。

「エンゲージメント」とは、WEBサイトとサイトユーザーとの間で築かれる絆のことを指し、一般的にはコメント投稿や商品購入などサイトユーザーのアクションを指しますが、滞在時間や平均ページ購読数などもエンゲージメントの要素とされます。

「エンゲージメント」を高めるにはコンテンツの質と量、ユーザーの心を掴むためのキーワードがあることが重要のようです。 質の高いコンテンツを作るには、独自性があり専門性の高い記事を執筆することを勧めています。

質の高いコンテンツを作るには

具体的には自身の体験談や、その道の権威者を登場させると良いでしょう。専門性が高まることで、定期的にサイトを訪れるファンを獲得できます。

執筆するためには以下の点に注目しましょう。

「キーワ―ドを抑える」
キーワード調査を行ったところ、1コンテンツ内の2~4%に落とし込むのが適切です。

「重要なHTMLタグを抑える」
タイトルへのキーワード使用は左詰めにし、興味を引くような言い回しを意識しましょう。

「質の高いコンテンツを作成するポイント」
コンテンツには「お役立ち」「商品紹介」「面白記事」「キラーコンテンツ」など考えて執筆すること。
また、他のサイトにはないようなものを作成するため、オリジナルティを考慮することも大切です。

「文章を作成する際に重要なライティングの5つのポイント」
正しい文法で読みやすい文章(きれいな文章)を書くこと、検索エンジンに最適化したライティングを行うこと、
読み手を引き付けられる文章を書くこと、情報の質が高いコンテンツを書くこと、熱を込めて文章を書くこと。
これらのポイントを押さえてコンテンツを書くことが大切です。


最適とされるコンテンツは文章力があり、最後まで記事を読まれることが重要です。1ページにつき約3000文字が適量ですが、質が高く読みやすくければ1500文字でも構いません。2万文字を超えるようなものなら目次を設定するのも必要です。

このように対策をすれば、初心者がサイトを作成しても売り上げが伸びるかと考えられます。キーワード比率やタイトルへのキーワード使用を左詰めにするなどは、古典的なSEO施策と言われますが、同社では過去のデータ分析からこのような対策も大事にしているようです。
ゴールドスポンサー「株式会社レントラックス」様のスピーチをはさみ、第二部へ進みました。
【第二部】
発表「アフィリエイト・プログラムに関する意識調査 2016」
協会 理事
渡部
祐司

調査テーマは「ASPのサービス向上」

今年の調査テーマは「ASPのサービス向上」。各ASPのサービス向上によって、アフィリエイターが継続しやすく、稼ぎやすい環境を整備することが狙いです。 2,394件の有効回答をもとに、主要ASP11社の各サービスを比較しました。

経験年数と収入


アフィリエイトを始めて「1年未満」が31.2%、2~5年になると運営をやめる人が増える一方、5年以上継続している人が増加しています。 収入では、「収入なし」の回答者が23.6%いました。3年以上継続している人の5~6人に1人は、毎月100万円以上の収入を得ています。 前年と比較した収入は、「増えた」が39.2%、「変わらない」が49.3%、「減った」が11.5%でした。アクセス状況の変化が、収入にも影響をもたらしています。

サイト構築に費やしている時間


「3時間」が最多の27.5%でした。毎月5万円以上の収入を得ている人は、1日3時間以上をかけてサイト運営しています。
サイト構築のツールは「無料ブログ」が57.6%、「ワードプレス」が49.1%です。
大きな収入を得ている人ほど、有料ツールを利用するという結果も出ています。

ASP利用度・満足度


ASP利用度・満足度調査は、21社を対象としました。 利用率は1位が「A8.net」、2位が「バリューコマース」、3位が「楽天アフィリエイト」です。 満足度は、1位が「Affiliate-B」、2位が「レントラックス」、3位が「A8.net」、と続きます。
今回の調査では満足度をサービスごとに比較して、各社の満足度が増減する要因を探りました。
その結果、アフィリエイターはASPや担当者に「対応力」を求めていることが分かりました。
確実で迅速な対応をするASPほど、満足度も高まっています。

アフィリエイト業界への提言


「業界への提言」では、ASP間の連携を強化して信頼性を高めることを求めています。
また、実際に発生することは稀ですが、不正な集客の取り締まりや不当に低い報酬の改善などにも要望が集まっています。

頂いた提言をもとに、当協会はASP各社と連携して環境の改善に努めていきます。
【第三部】
講演「さらにひろがるクラウドソーシング活用術」
講師
株式会社クラウドワークス
執行役員 IR・広報室長
田中 優子 様


クラウドソーシングの事例紹介

「さらにひろがるクラウドソーシング活用術」には、クラウドワークスのIR・広報室長、田中優子様が登壇。
日本最大規模のクラウドソーシングを提供するクラウドワークス様で、ネットを活用したコンテンツ制作の発注で事例を紹介していただきました。

コンテンツマーケティングを成功させるポイント

コンテンツマーケティングが注目されているのは、見込み顧客を増やせることや、マス広告の効果が薄れてきたことなどが要因とされています。 コンテンツマーケティングを成功させるための、いくつかのポイントを紹介します。

サイトの流入からいかにリーチを増やすかといった観点から、話が進みます。
「とりあえず記事を作成する」のではなく、「流入を増やして成約に結び付ける」「ブランド構築に役立てる」といった、目的を立てることが重要です。
サイトに訪問するペルソナに適したコンテンツを、「ニュース」「トレンド」「情報まとめ」などの形で執筆するのが良いでしょう。
この記事のテーマ設定は、「独自で考える」「競合サイトを参考にする」「訪問者にアンケートを取る」などして、絞り込んでいきます。

「量より質」がトレンド

記事を作ってもPVが伸び悩むといった声もあります。安くて大量に投稿される記事は、すぐに飽きられてしまいます。 少量でも高品質だとファンの獲得とリピートにつながるため、「量より質」が最近のトレンドです。
質の良い記事はSNSなどで拡散されて、他メディアで掲載される可能性もあります。 こうした「勝ちパターン」を見つけることが重要です。

品質を安定させるには

品質を安定させるには、「ライターの選抜」「レギュレーションの構築」「チェック体制」などの環境を整えましょう。 発注だけでは記事の量が足りないと感じている場合には、内製化するのも一つの手です。ライターから編集、企画制作まで手掛けている企業も増えています。
コンテンツを目立たせるコツは、写真と動画を掲載したり、ネットアンケートを実施して結果を発表するなども一案でしょう。


最後に協会 副理事長の柴田健一の閉会の挨拶にて締めくくりました。

今回の会場は今年4月にオープンしたばかりということもあり、設備も綺麗で、スクリーンがいくつもあり、後方の方でもスライドが見やすくなっていました。スライドの内容を記録するために、近くのスクリーンの写真を撮る方も多く見受けられました。
また、質疑応答の際は、時間の関係で質問をお聞きできない方もいらっしゃるほど、多くの方が手をあげられておりました。
第一部~第三部ともに皆さん集中して講演を聞かれており、参加者の皆様の熱意を感じることができました。