第12回アフィリエイト・カンファレンスレポート(2013年3月2日)
今回は、会場としてGMOインターネットグループ様が運営されているコミュニケーションスペース「シナジーカフェ GMO Yours」を無料提供いただき、さらに懇親会の食事や飲み物までご提供いただき、同じ会場で懇親会も無料開催することができました。
150名の定員をはるかに超えるお申し込みがあり、会場にお越しいただけなかった方も少なくありませんでしたので、第一部はUsteram中継いたしました。


◇主催 特定非営利活動法人アフィリエイトマーケティング協会

◇協賛
【ゴールドスポンサー】
 インタセクト・コミュニケーションズ株式会社
【シルバースポンサー】
 株式会社学文社 がくぶん総合教育センター
 株式会社サイトスコープ ADVack
 株式会社ゼタセグメント ゼタセグメント
 株式会社千趣会 ベルメゾンネット
【後援】
 日本アフィリエイト・サービス協会
 GMOインターネット株式会社

◇開催日時 2013年3月2日(土) 14:00-17:00
◇開催場所 シナジーカフェ GMO Yours
◇参加者
・媒体/アフィリエイトサイト(法人/個人) 70%
・ASP(アフィリエイトサービスプロバイダ:法人) 10%
・広告主/ECサイト(法人) 10%
・その他(報道関係、運用代行業者など) 10%

司会は協会副理事長の猪鼻が務め、同じく副理事長の森本の開会挨拶からスタートしました。
開会の挨拶
協会 副理事長 森本 光昭
森本が会場の皆さんにスマホを持っているかたずねると、会場の8-9割が手を挙げました。
挨拶では、2010年に1千億円を超えたアフィリエイト市場が年率10%ほどで毎年伸び続けていること、携帯とスマホを合わせたモバイルとPCが1対2であること、いま気になるスマホが今回の講演のテーマであることなどを語り、最後に恒例の開会宣言で締めくくりました。
 
【第一部】
スマートフォンアプリ×アフィリエイト
染谷 昌利様
染谷氏はGoogle AdSense成功事例として紹介された「Xperia非公式マニュアル」をはじめ、多数のスマートフォン関連サイトを運営、日本Androidの会コミュニティ運営委員なども務められているスマートフォンの分野のエキスパートです。

時代は既にスマートフォン

「恐怖は常に無知から生じる」と、まずスマートフォンの歴史から話はスタートしました。
日本国内では2008年にソフトバンクからiPhone 3Gが発売されたことに始まり、翌2009年NTTドコモ、2010年auが追いかけ、2010年あたりから、「スマートフォン」という言葉が市場でよく聞かれる時代に入りました。以後、次々と新製品が発売され、現在は乱立状態です。

スマートフォン対応の3つのパターン

スマートフォン対応には3つのパターンがあります。

1. URLで作成し転送(代表的なものはhtaccess
PC用Webサイトは持ったうえで、別URLたとえば/i/をつけて、スマートフォンに対応させるだけのためのページを用意して、htaccessなどを使い、スマートフォンからアクセスがあった場合は、スマートフォン用ページに転送する方法です。

2. プラグイン対応
MovableTypeやWordPressなどのCMSのプラグインで対応。

3. レスポンシブ・ウェブデザイン
同じURLで、PCのブラウザ、タブレット、スマートフォン、それぞれで見たときに横幅が変わり、表示のされ方が変わるデザインです。
染谷氏が会場に「スマートフォン対応ページを持っている方は?」とたずねると、会場の3-4割が手を挙げました。「その中でMovableTypeやWordPressなどのCMSを使って対応されている方は?」とたずねると、先ほど手を挙げた方のほとんどが再び手を挙げました。
いまの主流はこの3通り、特にCMSのプラグインでの対応、あるいはレスポンシブウェブデザインが多いです。何がいい、悪いではなく、使いやすいものを使えばいいのですが、Googleは現在、レスポンシブ・ウェブデザインを推奨しています。

スマートフォン対応は横幅320px

スマートフォンは解像度が高くなってきています。ノートPCよりもしばしば解像度が上で、価格もしばしば上です。
スマートフォン対応する際は横幅320pxで作れば、iPhoneでもWindowsPhoneでも、だいたい同じように表示されます。ただアンドロイドの現在の主流は340pxなので、320pxで作って、そのまま表示させると、端によってしまうので、センタリングしましょう。特に広告はだいたい300pxか320pxが多いので、センタリングを忘れずに。

縦スクロールは○だが、横スクロールはNG

スマートフォンでは、みんな、縦スクロールには慣れていますが、横スクロールには非常にストレスを感じます。
468pxの広告とか、560pxのYOUTUBE動画を貼ってしまうと、横にスクロールが発生して、非常に見づらいつくりのサイトになってしまいます。
横スクロールが発生しているWebサイトはよく見かけます。特にレスポンシブWebデザインのサイトでは非常に多いですね。レスポンシブではそのまま縮小されていきますが、広告だけは縮小されないために、横スクロールが発生してしまっています。
余談ですが、女性がこれまでは親指のネイルに力を入れていたのに、最近、人差し指に力を注いでいる人が多いそうです。ガラケーのときは親指で操作していましたが、スマートフォンでは人差し指ではじくからです。人に見せる頻度が高い指が変わってきているんですね。

ファットフィンガー(太い指)対策

今日はこれだけ覚えていただければいいくらい重要なのが、ファットフィンガー(太い指)対策です。
スマートフォンは、タップと言って、指で叩きます。それが小さいリンクだと叩けません。
PCのWebサイトではカーソルを当ててクリックするので、多少、小さいリンクでもクリックできます。
しかしスマートフォンでは、小さいと、まずピンチアウト、つまり拡大して、そこをタップしないといけません。
対策は単純です。バナー化するか、テキストリンクの範囲を多少拡げるとか、その程度のことで対応できます。これをやるだけで、相当クリックしやすさが変わってきます。

中途半端にしかできないなら、やらない覚悟

先ほど解像度の話をしましたが、いまのスマホは解像度が高く、PCのサイトでも十分閲覧できます。
ですからファットフィンガー対応、それだけしっかりやっておけば、PCのWebサイトをそのまま表示させても、ダメではありません。
人手が足りないなら、ファットフィンガー対応だけしておけば、後はそのままという選択もありです。

事例1:「Xperia非公式マニュアル」
私のWebサイトを事例として紹介します。
この前、通算で3000万PVに達しました。
スマートフォンについて解説しているサイトなのでそこは割り増しがあるとは思いますが、42%がスマートフォンからのアクセスです。
2月にスマートフォンに完全対応させたところ、スマートフォン対応サイトのアクセスは急増しました。しかし当然PC向けサイトのアクセスは激減しています。対応前のスマートフォン対応サイトは一日1200-1300PVだったのが、完全対応後は8000PVくらいまで上がっています。PC向けサイトは15000PVだったのが、9000くらいまで下がりました。

事例2:「就職・転職必勝マニュアル」
スマートフォン対応させていないサイトですが、およそ30%がスマートフォンからのアクセスです。
500-1000アクセス/日があるので、30-150アクセスはスマートフォンで見ているようです。

事例3:「WP-D」
WordPressの技術やブログ論、収益化についての解説をしている、共同執筆形式のブログです。2012年9月に開設したばかりで、データが少ないのですが、おもしろい点があります。閲覧者は開発者が多いので、スマートフォンは3割弱で、タブレット比率が高いです。他のサイトはタブレットは1%程度なのに、このサイトは4%がタブレットで見ています。

事例4:ファットフィンガー対策
最近、グーグルアドセンスの広告が変わりました。矢印が大きくなっています。
タッチパネル操作を考えて「これがタップする場所ですよ!」とわかりやすく、タップしやすくしたのではないでしょうか。

3割がスマホからだから、できる限り対応したい

3-4割はスマートフォン
事例からわかるように、既に3-4割はスマートフォンから訪問しています。今年終わりには5割を超えている可能性があります。
なぜなら、ドコモやauなどがもう、ほとんどガラケーを出していないからです。
リソースがあるなら、やはり、できるだけ対応はしておくにこしたことはありません。
●画像の画質を落とさずに、ページ軽量化が大事
スマートフォンでは3G回線が普通なので、特に画像が多いサイトは読み込みに時間がかかります。画質を落とさずに、いかにページを軽量するるかがポイントです。たとえばトップには重い写真を載せずに、次のページに画像を載せるだけでも変わります。
●ファットフィンガー対策
何よりファットフィンガー対策が重要です。

スマートフォンからのアクセスの見分け方

Google Analyticsの場合、標準レポートで、モバイルからのアクセスを見られる仕組みがあるので、ぜひ、一度見てください。

アフィリエイトとの親和性は要素が多くて、まだ不明

いまはまだわかりません。それはアフィリエイターだけがスマートフォン対応しても、、送り込む先のECがスマートフォン対応していなければ意味がないなど、アフィリエイターだけでは測れない、ECやASP、さらにはキャリアなど、さまざまな要素が絡むからです。
ただしブレイクポイントを超えたら一気に普及するので、準備は必要です。今年中にはブレイクポイントが来ると思います。

ブロガーアフィリエイターは操作性、導線、写真の対応を

ブロガーやアフィリエイターがするべき準備は
1.操作性
ファットフィンガー対策や、横スクロールのないサイトにすることです。
2.導線
申し込みやすい導線づくりが重要です。記事後にここがクリックポイント、タップポイント、バナーだとしっかりわからせなければなりません。読んで「オレはどこへ行けばいいんだろう?」となったら機会損失です。人の手の動き、目の動きを考えてサイトを作りましょう。
3.写真
軽くしなければなりませんが、画質は上げなければなりません。難しいとは思いますが、できるだけ対応策を考えてみてください。

EC、ASPは閲覧、入力、セキュリティの対応を

.閲覧
スマートフォンで見ても見劣りしない写真を用意することが大事です。申し込みボタンを押しやすくしましょう。
2.入力
スマートフォンからの入力は非常に面倒なので、項目を簡便化、郵便番号での住所入力など入力サポートを実装すべきです。

3.セキュリティ
携帯にクレジットカードの番号などを入れるのはやはり不安なので、SSLなどの暗号化をはじめ、セキュリティ対策をしていることをしっかりとアピールすることが大事です。

今後はタッチパネルが本格化、新規ユーザー層へのアプローチも

今後はまちがいなく、スマートフォンユーザーは増えます。ドコモがシニア向けのらくらくスマートフォンを出すなど、キャリアがシニア層やジュニア層を取り込もうとしています。
Windows8でパソコンも指操作する時代が来ています。基本はタップしやすさの重視です。

目的と手段をまちがえない

スマートフォン対応はあくまでも手段で目的ではありません。大切なことは、「訪問者にとって快適なサイト」であるかどうかです。
ソーシャルネットワークも市民権を得てきたので、重要です。
サイト自体が的確に情報を伝えているのかが大事です。たとえば、下の方まで読むのはつらいので、結論から書いてあげましょう。申込みを2か所に置いてあげるなど、ちょっとした工夫を重ねていくこと。そのサイト自体が居心地がいいかどうか、また来たいなあと思わせられるかが大事です。訪問者に選ばれるサイト作りを心がけていきましょう。
バランスをとってサイトを運営することが、結果的に最大の効果を生みます。

【第二部】
アフィリエイト・プログラムに関する意識調査 2013
協会 理事 野崎雷太

ASPごとの回答数はリンクシェア、エーハチが多数

主要ASP各社のアフィリエイト会員へのインターネット調査として実施しました。
ASPごとの回答数ではリンクシェアが最も多く回答766件、次いでエーハチネット746件、バリューコマースが226件、Affiliate-Bが224件、アクセストレードが208件などで、全回答数は2345件でした。

アフィリエイト利用経験年数は一年未満が最多

「アフィリエイトの利用経験年数」で最も多かったのは「1年未満」31.6%。次いで多かったのが「5年以上10年未満」の22.3%です。「10年以上」の方も4.1%いました。

アフィリエイト収入状況は1,000円以下が半数

収入に関しては、「収入がない」が22%、1,000円以下が30%と半数を占め、以下金額が上がるにつれて、割合が減っていきます。

【テーマ1】ASPの利用状況・満足

収入で異なる、ASPに求めるもの

ASPに求めるものは、「魅力的なECサイトの獲得」、「システムの安定運用」、「管理画面の使いやすさ」の3つが例年通り不動の三大重要ポイントでした。
ただし4位以降は、収入属性と合わせて見ると異なってきます。収入が少ない層では「報酬支払条件の低額化」を求める声が高い一方、高収入の層は「問い合わせにすばやく対応するサポート」、「不正クリック、虚偽申込、誇大広告などの不正行為への取り組み」を求めています。

満足度の高いASPは、低収入層に強いエーハチネットがダントツ

満足度の高いASPはエーハチネットがダントツの1位でした。収入属性と合わせて見ると、エーハチネットはどの収入属性でも支持が高いのですが、特に収入が少ない層からの支持が高く、一方、Affiliate-Bは収入の高い属性からの支持が高いことがわかりました。
満足度の高いASPに関して、理由を自由回答で聞いた質問に対して、エーハチネットに関しては「管理画面が使いやすい」、「セルフバックが充実している」、「広告主が充実している」、リンクシェアに関しては「広告主が有名」、「1円から支払ってくれる」の他、「オフラインイベントが多い」、「勉強会」、「つながり」などの声が目立ちました。Affiliate-Bに関しては「担当者の対応がいい」という声が多く、具体的に担当者の名を上げている回答もありました。

スマホやセブンイレブンを広告掲載したい意向が急上昇

最もアフィリエイト広告を掲載したいと思う企業・サービスについて自由回答で聞いたところ、多かったのは、楽天市場、ユニクロ、無印良品、セブンイレブン、電子書籍、スマホ関連、美容関連、太陽光発電などでした。
スマホとセブンイレブンは去年まではなかったのが、今年急上昇しています。

【テーマ2】スマートフォンに関する調査結果 ぐんと増えたスマートフォンの所有

58.8%が既に持っていて、今後持ちたい人も21.6%いました。
去年は持っている人が37%だったので、1年でぐんと増えました。

3割以上が既にスマホ対応アフィリエイトサイト

スマートフォンに対応したアフィリエイトサイトを持っている人は昨年は19%でしたが、今年は32%と増えています。持っていないが今後持ちたい人は43.3%もいました。
収入属性と合わせて見ると、月々の収入が3万円以上の層では、スマートフォンに対応したアフィリエイトサイトを持っている人が5割を超えています。

スマホとPCのアクセス比率

スマートフォンサイトを作るときにASPや広告主に望むことを聞いた回答で多かったのが、まず「広告主のスマートフォン対応」、次いで「スマートフォン専用の広告素材の準備」、3位は管理画面で「成果(CVR、CTRなど)が、スマートフォン経由かPC経由かが分かる」ようにしてほしいことでした。
まだまだスマホ対応が充分ではないことがわかります。

業界のさらなる発展に必要なのは信頼性

2013年、アフィリエイト業界がさらに発展するための提言についてたずねた質問に対する自由回答で目立った回答は以下でした。
広告主に関しては、広告主の質を上げること、量を増やすこと、承認率の公表などにより広告主の不正をなくすこと、魅力的な商品、バナー、商品画像をもっと増やすことなどが挙げられていました。
スマホに関しては、対応した広告主や広告の増加、スマホならではのキャンペーンを求めつつ、自らのサイトのスマホ最適化をテーマとして掲げる声も多くありました。
そしてアフィリエイターの記事やコンテンツの信頼性を高めることや業界の健全化、怪しい情報商材をなくすことなど、信頼性アップを課題として捕らえている声が目立ちました。
【第三部】
協会メンバーによる熱血パネルディスカッション

≪パネラー≫
«媒体/アフィリエイトサイト»
株式会社ベンチャーリパブリック 取締役副社長
弊協会 理事長
柴田 健一
資産運用・ベンチャーキャピタル業界からネット業界に転身。
2000年会社設立、比較サイトのサービス開始、2008年に株式公開するも、2012年にMBO(マネジメントバイアウト)をして株式を非公開化。
月間訪問数は1,500万人、今では、CPC課金の方が多いが、CPA課金も一部条件が見合う場合は行っている。
※CPC(Cost Per Click)課金…クリック1回あたりいくらという課金の仕方。
※CPA(Cost Per Action)課金…成果一件あたりいくらという課金の仕方。

«媒体/アフィリエイトサイト»
株式会社アイティーナビ 代表取締役
弊協会 理事
大澤 日出男
ウェブサイトなるものを作り始めたのは1998年頃から (Googleと同時期!)。
2005年10月より、個人事業開始 (独立前はシステムエンジニア)。
2007年10月に、株式会社アイティーナビ設立
現在は「視力回復のアイポータル」、「クレジットカードDB(データベース)」などを運営。

«広告主/ECサイト»
株式会社キュー 代表取締役
弊協会 理事
秋葉 武彦
2003年3月 個人事業としてアフィリエイト開始、2008年5月まで専業
2006年6月 株式会社キュー設立
2008年5月 ジュエリーEC「BRILLIANCE+」オープン

«ASP ※媒体/広告主としての立場も»
株式会社トラフィックジェネレーター 代表取締役
弊協会 副理事長
猪鼻 智紀
JACCS、ALSOK他、会社としては、多数の化粧品関連の
案件のプロモーション運用代行を実施 。
2000年頃からアフィリエイトに参加し、金融系案件を中心に活動。現在もいくつかアフィリエイトサイトを運営。
2003年 法人化し、アフィリエイトプロモーションの運用代行事業開始、一部の運営媒体を営業譲渡。
2004年 クローズド型アフィリエイトASPを開始。
2006年 ASP事業を営業譲渡

≪モデレータ≫
大日本印刷株式会社 エキスパート
弊協会 副理事長
森本 光昭

これまではASP各社にパネラーになっていただいていましたが、今年は協会メンバーをパネラーにしました。元々、アフィリエイターが集まって発足しましたが、その後、ASPやECに転進したメンバーもおり、協会メンバーだけでも業界をさまざまな観点から見ることができます。
質問に対して、回答を紙に書いて掲げてもらい、その後、詳しく話をしてもらうスタイルで進められました。、内容を一部ピックアップしてご紹介します。

Q:スマートフォン経由のアクセス比率はやはり伸びている?

全員が○、中でも秋葉は◎を掲げ「去年に比べて3倍くらいのアクセス数。スマートフォンからのアクセス比率は全体の2割だったのが、4割に」。

Q:(スマートフォン経由は)どのようなジャンルが伸びてる?

自分の取り扱いジャンルによって答えは異なりましたが、秋葉は「ジュエリー」、猪鼻が「コスメ」、柴田が「アパレル、インテリア、ベビー用品、キッズ」を挙げました。
幅広いジャンルを扱っている柴田によれば、ジャンルによってスマホの伸びの違いがあり、 「特にベビー用品とキッズはPCよりスマートフォンが多いくらい。アパレルやインテリアがそれに続き、スマホ比率は4割くらいまで来ています」
「家電もアクセスはそこそこあるが、購入比率は小さいですね」
「またスポーツ用品、ホビー系がすごく伸びています。ホビー系ではトレーディングカードやラジコンなどが、すごい伸びですね」
猪鼻「コスメなど女性が買う商品に関しては、スマホ比率が高くなるのが早かったですね」
「昔、携帯電話経由のトライアルの申込みは引き上げ率が低かったですが、最近はそうでもなく、スマホではトライアルセットを購入してから本商品を買い上げる引き上げ率が上がってきていますね」
※引き上げ率…初回サンプルから一定の期間内に本商品を買った人数を示す数値。
森本から補足もありました。
近くのコンビニなどで売っている、安価であまり考えずに気軽に買う「最寄品」、家電や旅行などの「買回品」、資格や教育、ブランド品などの「専門品」、保険、金融、ブライダルなどの「非探索品」の4つに分類したとき、従来のアフィリエイトは「買回品」や「専門品」が中心でした。しかし、これまで対象にならなかった安価なアクセサリーやネットスーパーも狙い目として可能性が出てきました。
また秋葉のジュエリーショップの平均単価が18万3000円であるなど、実際に手に取って見なければ買わないと思われていた商品が、高額な商品でも売れるようになってきています。
靴やジュエリー、洋服、ラーメンなど、いままで不向きと言われてきた商材が狙い目かもしれません。

Q:スマートフォン経由のコンバージョン率は、PCに比べて高い?

柴田「場合によって、またジャンルによってちがい、低い場合も、高い場合もあります。
たとえばPCや家電などのハードウエア系はスマホのほうがコンバージョンが低くて、7割程度。
アパレルやベビー用品はPCとスマホが同じか、スマホのほうが高い場合もあります。
去年の夏くらいから測り始めたのですが、最初はスマホのほうが低く、7割くらいだったのが、だんだん上がっていき、現在は同じか、ときにスマホのほうが高いくらいです。これはジャンルだけでなく、ECサイトによってもちがいます。スマホに完全対応している某ECの場合はスマホのほうが高い日もあります。 」
秋葉のジュエリーショップでは
「スマホのアクセスは多いですが、コンバージョン率は半分ですね。高額商品なので元々コンバージョンは0.4%と低いのですが、スマホではそれが0.2%です」
猪鼻「申込みフォーム次第ですね。スマホは基本的に入力がしづらいので、どれだけフォームでの入力が簡単にしてあるか、たとえば入力させるのか、選択させるのか…など、ユーザーさんの作業をどれだけ軽減させることができるかによっても、コンバージョンは大きく異なってきます」

Q: スマートフォンで売れる商材には、何か法則がある?

柴田「女性向けのジャンルは売れやすいかなあと思っています。ベビー用品、キッズ用品はまちがいなくスマホだけで買う感じですね。うちも3歳の子がいるので、妻を見ていると、PCはほぼ触らないで、寝かしつけながらスマホで洋服などを見ています」
「意外なところで相性がいいものがあったりしますね。車用品でもハードウエアはだめでしたが、車のインテリア系、シートカバーなどはスマホとの相性が意外によかったですね。
パソコンから買うのではない商品、食品はもちろん、水とか、アルコールとか、ビールとかは相性がよかったですね」
秋葉「うちのメインはブライダルジュエリー、婚約指輪です。短期間で決める商品なので、ゆっくりPCの前にいるときだけ探すのではなく、出先でもスマホで探す時間は増えている気がします。
スマホで探すようなシチュエーションがあるものなら、スマホで売れるんじゃないでしょうか?
パソコンを扱うアフィリエイトサイトもやっていますが、スマホ経由のアクセスは全体の10%程度しかないので、やはりパソコンはスマホで探さないのでしょうね」
猪鼻「女性向け商材はスマホで売れますね。
クレジットカードは、EC側がフォームをスマートフォン対応してないということもあり、良い結果は出ていませんね」

Q:スマホサイトへの集客手段についてSEOは、効果的?

◎を掲げた秋葉は「SEOに関して、PCもスマホも同じ。特にロングテールがいいですね」
大澤「スマホとPCは、検索に関しては同じですね」
「△から○」と書いた柴田は
「スマホで検索するのか?アプリを使うのではないか?と思われていたのですが、ふたを開けてみると、検索数は増えていて、キーワードのバリエーションも増えていますね。SEOは有効です。ただし、画面の問題があり、PCのように検索結果で次のページまではいかないと思います。スマホだと上位でなければダメなのでは…」

Q:個人アフィリエイターは今後、伸びる?

柴田「ページの増え方はどんどんすごくなっていて、ネット全体の中で、自分の運営しているサイトの比率は落ちていっています。全体としては個人アフィリエイターが増えるかなと思いますが、一人一人で見ると、昔ほど簡単に稼げなくなっているだろうなあと思います」
大澤「うちは法人格ですが、ASPからが個人扱いされているなど、個人の定義がわかりません。ただ個人アフィリエイターが伸びるかどうかは、ビジネス感覚など個々の問題だと思います」
秋葉は△を出し「グーグル対策が難しくなってきたということが一番ですね。小手先のSEOはもう通用しません。しっかりとしたコンテンツを作って、しっかりとユーザーを取り込んでいければいいでしょう」
猪鼻「絶対数は増え続けるでしょうが、全体の売上に占める割合は変わらないだろうと思います。
かつてアフィリエイターがすごい勢いで流行り始め、個人アフィリエイターががーっと伸びた時期でも、漫然とブログ開設して、一日一個バナーを張って…なんてことを毎日繰り返しているだけのサイトなんてのは、いまも昔もダメなわけですよ。
アフィリエイトサイト運営でお金を稼ぐのはビジネス以外の何物でもないわけです。お金を稼いでいるという意識をちゃんと持って、集客の工夫とか、来た人を楽しませたりする工夫をしているかどうかって問題だと思うんですよね。
結局、サイトに人が集まるっていうことに関しては、楽しいか、役に立つか、お得かぐらいしか理由はないわけで、その理由をサイトが確立できているかという問題だと思うので、個人アフィリエイターとひとくくりにされても、よくわかりません」

Q:アフィリエイト業界が、もっと盛り上がるには、どうすれば良い?

柴田「ひとつは情報共有。ASP経由では、うちのサイト経由でどれがいつクリックされて、何がいつ売れているか…など細かい情報がわかりません。汎用的に作っているのでしかたないと思いますが、最近、自分たち専用トラッキングシステムを作って、ECサイトに埋めてもらっています。リアルタイムで、何がクリックされて、何がいつ売れたのか把握するようにすると、いろいろなことがわかってきます。ECサイトと、情報を共有して、なぜ、これが売れないのかなど分析しています。
一般論として、季節要因で何がいつ売れているかとか、スマートフォンで何が売れているかなど、これらの情報を共有することがますます必要になっていくかなと思っています」
猪鼻「現在ではアフィリエイト運用者が一番強くなりました。いま、ノウハウを誰が集めなければいけないのかと考えると、ECにもう少しがんばってもらわないといけないのではないでしょうか」
 
最後に、会場からご質問を受け付けました。

Q:先ほどスマホで女性向け商品が売れているとのことでしたが、その分、携帯電話経由が落ちているのではないでしょうか?

柴田「確かに携帯電話経由の売り上げは落ちていますが、携帯では売れてなかったものがスマホでは売れていたりしますし、決して、携帯電話で落ちた分をスマホが補っているのではなく、それをはるかに上回る伸びがあります。スマホによって、新しくネットでものを買うひとが増えている感じがします」

Q:新聞などでよく言及されているショールーミングについて見解を教えてください

柴田「流れとしてはあると思います。家電に関して、スマートフォンからの流入は増えています。しかし、コンバージョンは悪いんですよね。それは店頭で、スマホからネットでの価格などをチェックして、結局、店頭で買うことなどがあるからではないでしょうか。
アパレルに関しては、店頭と同じものを売っていないので、買う前提でスマートフォンを使っているので、コンバージョンが高いのだと思います。
※ショールーミング…商品の購入を検討する際、実店舗で現物を確かめるが、そこでは商品を買わず、オンラインショップで購入すること。オンラインでは価格比較などが手軽にできるようになったことから、実店舗がショールームと化し、客はいても物が売れないという現象が発生しています。

Q:スマートフォンサイトをレスポンシブにしているか、別URLにしているか、その理由と共に教えてください


柴田「うちは規模も大きいので、別URLです。アプリも一応作っていますが、まだ、あまり力は入れていません。別URLにするほうが、変えやすく、さまざまな検証もしやすいので」
大澤「うちはまだスマホ対応をしていません。今日の染谷氏の講演を聞いて、ファットフィンガー対策だけはしようかと思いました」
秋葉「別ドメインにしています。それはスマホとPCで買い方を変えているからです。PCではオーダーメイドですが、スマホではそれは大変だと思うので、組み合わせをリコメンドして売っています」
※リコメンド…推奨
猪鼻「PCとスマホは同じURLで同じファイル名にしています。なんとなくそれが一番いいのかなと、グーグルの意向を読むとそうなりました」

閉会の挨拶 協会 理事長 柴田 健一 ご協力くださったGMO様への感謝と、今日、ここに来られなかった人にも情報をシェアしてほしいと語り、締めの言葉としました。